どうせ死ぬんだから楽しく生きようぜ。

「かえぴょん、悪い人じゃないもん絶対」(好きの数だけ嫌いで充たして 6話)

刻央ちゃんはそう言っていたけれど、私は新村のことを悪い人じゃないとは言い切れないし、良い人とも思わない。彼の抱えている過去を知っていても生きてきた過程で起きたひとつの出来事でしかなくて、新村の人格形成に影響したとも言い難い(もちろん家族を失うのはすごく大きい出来事だと思うし、すごく多感な時期に起きたことだから0%ではないと思うけれど…)刻央ちゃんはその事を知らないし、長い時間を共にしたわけでも深く関わっているわけでもない。何となく、そんな気がする、そのくらいの軽い気持ちでも新村のことを『絶対悪い人じゃない』って断言出来る刻央ちゃんがすごくかっこよく思えて、より一層大好きになった。

キャラクターも世界観も当然私が考えて生み出したキャラで、当たり前にキャラクターの発言も作中の文章も私が考えているのだけれど、私は私が言わせたい言葉を言わせているという感覚が全くと言っていい程ない。
『この人はきっとこういう性格だからこういう風に言うだろうな』っていう口調や言い方は何となく確立されているけれど、話の流れがある程度決まっている時はネームを練っている段階で自然とスラスラ台詞が決まっていることがある。それをブレないように私がちょっと修正しているくらい。その修正がとんでもなく難航することもあるのも事実なのですが……

どこかで漫画家は映画制作における監督、プロデューサー、脚本家、撮影、演出、美術etcにマルチタスクを一人やってのけてる!みたいなのを目にしたことがあって、映画好きの私は言われてみれば確かに!すごいじゃん!?とちょっと嬉しくなったりもしたのですが、私の場合は起承転結のデカいところだけ決めて舞台や機材を用意して、あとはご自由にどうぞって台本(台詞)の部分を演者に丸投げしている感じがする。いや……というよりかは、彼らが過ごしている日常をモニタリングしてるというか無許可に撮影している感覚と言った方が正しいのかもしれない。

そんな感じでキャラクターが一人歩きしている状態なので、自創作のキャラクターから得る学びが多い。刻央ちゃんは決して大袈裟に言っている訳でもないしお世辞を言うような人でもない。いい加減なことを言っているようで彼は本心しか言葉にしない。本心から新村のことを悪い人じゃないって言い切ってるのが、人としてかっこいい。確証がないのに断言するのは無責任だと言う人もいるかもしれないけれど、刻央ちゃんのことだから人の善し悪しなど人の物差しで測るものではないって意味も含まれている気がするし、意見を誰かに押し付けているわけでもないし。自分が信じたいから信じる、信じたいものだけを信じるってなかなか簡単に出来ることじゃない。私も人のことをそんな風に信じてみたい。
人を信じるって点だけなら陽翔も刻央ちゃんに対して同じようなこと言ってたな。こういう部分がこの二人の似ているところでありカッコいいところなんだろうな、、、

よく創作キャラは描いている作者に性格や言動が似通ったりすると言われますが、ざっくり10人程いるヤンらぶの登場人物の誰にも私は似ていないと思う。こればかりは客観視出来ないので何とも言えないけれど、少なくとも刻央ちゃんに関しては誰かのヒーローみたいな存在であって欲しいという願いを込めているし、陽翔にはいつでも明るい道を照らしてくれる太陽みたいな存在であれと祈っている。(この時点でヴィランみたいな存在で根暗完全体で月属性の私は果てしなく対極にいます笑)
こう言うとちょっと重たいけれど、私にとって人として尊敬出来る部分がみんな一つは必ずあるんですよね。あと人間臭い人間が大好きなので、みんな一つは必ずダメなところもある。どっちもほんの些細なことでいい、100%のクズよりも100%のエリートよりも良いところもダメなところも両方兼ね備えている人間の方が愛おしい。

絵だけじゃ伝わらない一人称だったり台詞だったり、私はわりと見えない部分に萌え(死語…?)を感じるタイプなので改めてメインの創作活動をイラストから漫画にシフトチェンジして良かったなと感じた1年でした。もう6年目に突入していますが5年目を過ぎた辺りからようやく自分が描きたいような画面を描ける頻度が増えてきたなと実感していて最近リメイクが楽しいです。まだまだ下手くそだなと感じる部分も多々あるけれど、練習にもなるし色々試行錯誤しながら作業しています。絵が上手いわけじゃないので枚数描くしかねぇ!って根性論を振り翳したりなんかして。どうせまた数年後には絵の古さに嫌になって描き直したくなるんだからこの作業は無駄なのになるのでは……ってリメイク自体をやめようと考えたこともあるんですが、数年後に古く思えてもそれはそれで好きかもって思えるくらいには今の絵柄好きなので、このまま駆け抜けようかと。ちなみにヤンらぶのリメイクは半分終わっています。

pixivにあげた枚数とまだ投稿していないけれど出来上がっている数の合計で2025年は150枚くらい原稿描いたみたいです。3ヶ月くらい何も出来ない時期があったので多分めっちゃ少ない。来年はリメイクを序盤に終わらせて最新話に着手したいし今年よりもたくさん漫画描きたい!たくさん創作したい!描きたいものがまだまだ山積みなので、少しずつ自分のペースで形にしていきたい。

今年は突然転職活動を余儀なくされて忙しなかったり祖母が亡くなったりと別れの場面が多かったし、メンタル的にも身体的にも不調なことが多くて決していい年だったとは言えないけれど、宇宙一大好きな方に会えたり、大好きな創作主さんと再会することが出来たり数少ない大好きな友達と数年振りに再会してすぐ会える距離に引っ越してきてくれたりと再会の多い年でした。
大事に大事にしたいです。大好きです。出会ってくれた全ての方へ感謝を込めて、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2025.12.31 碧江グル

Thank you!